c# クラスライブラリって何?

複数のプログラムを開発する場合、それぞれに共通なロジックが必要になる場合があります。このとき複数のプログラムで別々のコードを使用してもよいのですが、共用すると保守作業が楽になる可能性があります。このとき、複数のプログラムから利用されることを前提に作られたコードの集りをライブラリと呼びます。また、c# の場合コードの基本的な構成単位がクラスのため、c# のライブラリのことを特にクラスライブラリと呼びます。

利点

複数のプログラムで使用するロジックを 1 箇所に記述することで、ロジックに不具合があった場合に 1 箇所を修正すればよいのが利点です。もし同じロジックをプログラムで共有せずに、コピーして使用していた場合、ロジックの修正箇所はコピーした分増えてしまいます。また、それぞれのロジックが微妙に異なるとプログラムがより難解になってしまうのでそれを防ぐ意味でも利点があります。

欠点

利点の裏返しですが、ライブラリの 1 箇所を修正すると、ライブラリを利用する全てのプログラムに影響があるので、テストをやり直すなどの作業が必要になってくる場合があります。また、広く配られているライブラリの場合、ライブラリのロジック修正の影響があまりに多きすぎるために変更が実質不可能になってしまう場合があります。

説明しやすい単位に

コードを共有してプログラムの保守性を高めるには、再利用するコードが説明しやすい単位になっていることが非常に重要です。説明しやすい単位になっているかは、短い言葉で無理なく説明できるかどうかということです。

説明しやすく実装の詳細を説明する必要のないコードは共有に向いたコードと言えます。例えば、ウィンドウズのファイルを開くダイアログを考えてみてください。「ファイルをユーザに選択させてその結果のパスを受けとるコード」は共有に適しています。このレベルでライブラリを公開すれば、選択の方法はライブラリ側でいくら改良しても問題ないからです。また、バグの修正も使われ方がハッキリしている程やりやすくなります。

※ ウィンドウズのファイルを開くダイアログは、実際、ずっと詳細を公開していますが、保守性が落ちる一方でカスタマイズ性は良くなるので、一概に悪いともいいきれません。

となりのページ

このサイトについて

このサイトのページへのリンクは自由に行っていただいてかまいません。
このサイトで公開している全ての画像、プログラム、文書の無断転載を禁止します。

連絡先

ここをクリック すると表示されるページから作者へメールで連絡できます。

共有